概要

中田島砂丘とは、太平洋に遠州灘海岸の一部。日本三大砂丘の一つと言われています。
静岡県浜松市南区にあり、馬込川西岸から凧場公園(浜松まつりの凧揚げ会場)の東側まで、東西約800m、南北約600m、48ha(東京ドーム10個分)。域内は砂地ばかりでなく、海岸林、浜で構成されています。

日本三大砂丘と言われるのは、鳥取砂丘を筆頭に鹿児島の吹上浜、九十九里海岸やここ中田島砂丘が挙げられますが、人、地域によってその場所は変化しているようです。また、中田島砂丘を含む遠州灘海岸全体を表す南遠大砂丘として数えられることもあります。

域内には砂だけでなく砂地に自生する植物や昆虫。海岸林が育む植生や鳥なども多く、豊かな場所です。
また、アカウミガメの産卵地としても有名で保護活動も行われています。
強い西風によってできる風紋、水平線に沈む夕日、海を望む景観は他では見られないとして多くの観光客を集めています。以前は、お土産物屋があったり、ラクダがいたりして観光地化していましたが、今ではそのなりを潜めています。
最近では、この風景をもとめ、多くの映画やドラマ、PV、スチールなどの撮影に使われています。

新幹線の停まる駅からわずか10分のところにこのようなカタチの自然があること自体、貴重な存在と言えます。また、日本の海岸がコンクリート化していく中で、砂が海岸線にあるのは全国でも数少ない場所となってしまいました。

 

アクセス

JR浜松駅より

遠鉄バス6番乗り場より「中田島車庫行き」に乗車、「中田島砂丘」下車。約15分
タクシーにて10分程度

クルマの場合

国道1号線、「中田島砂丘前」交差点を南へ2分程度
東名高速道路「浜松IC」より25分程度

駐車場
風車公園(遠州灘海浜公園中地区)に300台。無料。
8:00〜17:30(4月〜9月は閉門19:00)

位置

(2017年2月の航空写真 提供:浜松土木事務所)